主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということをあなたにわからせるためであった。申命記8章3節

ルカ4章1節から14節

主題:人の生きる道

アウトライン

1:イエス様はサタンの誘惑に陥るような方ではない。

2:サタンは何を誘惑してきたのか。アダムに対する誘惑と同質である

3;イエス様は人の模範

4:人はパンだけで生きるのではない。とはどういうことか。

  申命記8章から。詩篇103:7 

1 イエス様はサタンの誘惑に陥るような方ではない。

  完全な人として歩まれたイエス様。

  1. そもそも、これらの悪魔の誘惑にイエス様は誘惑されるのか?されないでしょう。これらは、罪ある人間にとっては誘惑になる。イエス様がおなかすいたと石をパンに変えるだろうか。すべてを父なる神の命令に従う、すべてを父なる神に聞きながら行動をしようとするイエス様が自分勝手に、石をパンに変えるはずがない。同じく、イエス様が悪魔を拝むことなどありえない。イエス様が悪魔の言葉にそそのかされて、御言葉が本当かどうか証明しようと悪魔の言葉に乗せられるはずがない。
  1. 悪魔の誘惑は、神の子なら、と人となられたイエス様にご自身で神の力を行使させようとしていることにある。一度でも、イエス様が神の力を、父なる神の御旨を聞かずに行使したならば、イエス様が人の子として罪を犯さずに罪の贖いの小羊になるという救い主の使命が破棄されてしまう。悪魔の目的は究極的には、そこにあった。
  2. エス様は、悪魔の誘惑を神の言葉を~と書いてあると言い表すことによって退けた。これは私たちが悪魔の誘惑に遭う際の模範である。
  3. キリストは、人の姿をとって生まれた時から、完全に神であることを放棄し、人として歩まれた。これは、人間が神に従って歩んでいくときの模範である
  4. 洗礼の後、聖霊に満たされると、信者は誘惑にあう。
  5. 御霊が荒野に導かれる。

 

2 サタンは何を誘惑してきたのか。アダムに対する誘惑と同質である。

エス様に対する誘惑は、アダムに対する誘惑と同質にものであることに気が付く。

  • パンになれ。

エバに対して、決して食べてはいけないと言われた善悪の知識の木。サタンは誘惑し、この木の実がおいしそうに見えるように誘惑した。

人の肉体の弱さに対してサタンは誘惑を仕掛けてきた。

  • いっさいの権力と栄光をあなたにあげる。

サタンは、エバに木の実を食べさせるために、いかにもおいしく見せるという方法の次に、この実を食べれば神のように善悪を知るようになると誘惑した。エバにとって、善悪を知るようになれる、神のようになれるということが誘惑であった。

エス様に対して、この世の栄華、権力を与えると誘惑した。

  • 飛び降りてみろ。

エバに対して、神はほんとうに言ったのかと、神の言葉を疑わせ、神の言葉から離れさせようとした。

エス様に対して、神殿の頂きから飛び降りさせて、『あなたを守らせる』という神の言葉は本当なのかと神の言葉を疑わせようと誘惑した。

サタンは最初の人アダムを誘惑し、アダムとエバを神に対する不従順へと導き、それは成功した。その結果、人には罪が入り込み、神と人は分け隔てられることなった。

エス様に対しても同様に誘惑した。しかし、イエス様はサタンの誘惑を退けた。

神に対する全き従順を証された。それゆえ、イエス様には、罪なき人として十字架において、神の小羊としてご自身を神にささげることができた。神は人の罪の贖いの代価として、罪のない犠牲を求められる。

エス様に対するサタンの誘惑の本質は、アダムとの比較、まことの人としての証明にあったと言えるのではないか。

3 イエス様は人の生き方の模範。私たちが学べる事。

  • 人の生き方とは『①あなたの神、主の命令を守って、②その道に歩み、 ③主を恐れなさい』

4 人はパンだけで生きるのではないとは、どういうことか。

イスラエルの民は、荒野の歩みの中、毎日、神よりマナを与えられ、命をつなぐことができた。しかし、神のイスラエルに対する目的は、マナというパンを与えることにあったのではない。

マナは、荒野を生き延びるために与えられた生活の手段である。

神のイスラエルに対する目的は、人は神の言葉、神の導き、神の守りに信頼し、神に従順に生きることを学ぶためであった。

主は、今も私たちに生活の糧を備えて下さる。衣食住を備えて下さる。多くの人はこの衣食住を満たすことだけに必死である。しかし、衣食住は生活の手段であって目的ではない。神が、人に求めていることは、今も、『①あなたの神、主の命令を守って、②その道に歩み、 ③主を恐れなさい』である。

2020.2.2 茅ヶ崎集会メッセージアウトライン。