主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

すると、人々が中風の人を床に寝かせたままで、みもとに運んできた。マタイ9:2

【信仰生活の片麻痺ととりなし】
エスは、彼らの信仰を見て中風の人に、「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われた。

中風:脳梗塞の後遺症の片麻痺や関節リュウマチなど。

ここの箇所は、よく執り成しの祈りの信仰を言い表したところと読まれる。
エス様の前に、自ら出るすべも無くした中風の人。
そんな状態の人への周囲の者の配慮。
そして、イエス様のもとに連れて行けば、何とかなるかもしれないと望みを託した人々の熱意。

私には、ここ数年、かけていること。それは、イエス様へのとりなしの熱心さ。
エス様のもとへ連れてゆけば、何とかなると信じてどれだけ、とりなしてきたか。
とりなし祈っても、何も変わらなかったではないかという失望感からまだ脱し切れていない。

でも、自分の願うようにはならなかったかもしれないが、
確実に、とりなしてきた身近な人たちは、
守られ、自分らの歩みを始めている。

祈ることができないという、いわば信仰生活の片麻痺(中風)の状態のとき、
周囲の者が配慮し合い、祈れない者を互いに主の前に連れてゆくことができれば幸いです。