聖書にイエス様が最初に出席した結婚式の話があります。イエス様の親戚の結婚式だったので母マリアさんとお弟子さんたちも一緒に参加していたのですが、
一つの事件が起きます。
それは式の途中でぶどう酒が切れてしまったという事件でした。客にとって結婚式は花嫁花婿を真ん中にして食事を食べるのが楽しみです。
式の途中でおいしいお酒と料理が切れてしまったら結婚式は台無しになってしまいます。
そのとき、イエス様はどうしたでしょうか。
召使に命じて、水瓶に水をいっぱいくみなさいと命じました。
水瓶といっても一つで風呂釜くらいある大きな水瓶です。それも6っつの水瓶をいっぱいにするように命じました。不思議なことに、6つの水瓶にいっぱいになった水を汲んでお客に持っていく途中で水がぶどう酒に変わるのです。
それも最上のぶどう酒に変わりました。
その出来事を見て、宴会の世話役はこう叫びました「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、人々が十分飲んだころになると、悪いのを出すものだが、あなたは良いぶどう酒をよくも今までとっておきました!)と言って花婿を褒めました。
お二人は今までの生きてこられた人生の水瓶という器にたくさんの水を汲んでこられたと思います。多くの思い出と多くの経験もつまっていると思います。
人々は後になれば悪いものを出すと考えるかもしれません。
しかし、イエス様は後の方が良いと言ってくださっているのです。後になるほど今までの労苦の豊かな実を刈り入れることになるのだと言って下さるのです。
ぶどう酒も新しいものよりも時をかけて熟成されたものほどおいしくなります。
イエス様は今、この時、お二人に最良のぶどう酒をもってお二人をもてなしてくださいます。どうぞ今日から始まります新しい門出を喜び楽しんでいただきたいと願います。
お二人の幸をお祈り致します。
2024.3.17 学士会館挙式