主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

気をつけて、だれにも話さないようにしなさい。マタイ8:4

【手品のようにではなく、見世物でなく】
主の証しを心の中に刻み込む
気をつけて、誰にも話さないようにしなさい。ただ、人々への証しのために、行って、自分を祭司に見せなさい。マタイ8:4
すぐに自ら、言いふらすのではなく、イエス様について行ったのでもなく、
社会に求められる手続きを踏まえて、社会に戻っていったらい病人。
主によって、なされた証しを自分の心に留めておくことは大切なことです。
最近は、テレビでは、マジックがはやりですので、すぐに驚くようなことを人々の前で見せ、
その種明かしをすぐにでも見たいと思うようです。
しかし、主による証しは何でもすぐに公にすればいいわけではありません。
主によってなされたことの意味をしっかりと自分の心の中に刻み込んでいく時を必要とする場合もあります。その間、誰にも明かす必要はありません。
このらい病人のように、社会に備わった決まりの中で、自分の癒しを周囲に認められてゆくことも必要です。らい病人は、今までの孤独の中で、人とどうかかわってよいかを忘れてきたかも知れません。また、周囲の偏見の中で、相手にされなくなっていました。彼にとって、社会に戻るためには、当時のルールに沿った癒しの確認が必要でした。
エス様は、このらい病人が困ることのないように、その道筋をしっかりと教えてくださいました。
私たちの癒しは、再び社会の中に認められてゆくことで、回復します。その過程を省かず、大切にしたいと思います。