主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。詩篇107:6

この詩篇には、『この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。』というフレーズが、6,13,19,28節にも繰り返されています。このフレーズを中心に、この詩篇は、4つのテーマに分かれて、主に贖われた者たちに迫る苦難とそこから救い出して下さる主の御手について繰り返し描かれます。
1:道に迷う旅人の姿
2:悩みと鉄のかせに縛られている捕らわれ人の姿、
3:病と死の恐怖におびえる人の姿
4:人生の海の嵐に翻弄される人の姿
の4つに分かれます。
これらの中にある苦難の原因は、最初の3つは、どれも人の罪から引き起こされるものでした。
主に贖われたにも関わらず、主ご自身を人生の目的とせず、また、神のことばに逆らって自分勝手な道を歩み、またおのれの背きの罪ゆえに、みずから病と死を持ち込んでしまった人の愚かさが苦難の原因です。
にも、関わらず、主イエス様は、絶望の状態に陥った人の叫びに耳を傾け、憐れんで、
苦難から助け出して下さる姿が描かれています。

この詩篇の結論は43節にあります。『知恵のある者はだれか。その者はこれらのことを心に留め、主の恵みを悟れ』
主様は、あわれみ深いお方ゆえに、人の過ちによって引き起こされた苦難であっても、主に叫び求めれば、そこから救い出して下さいますが、主様の御心は、そのような過ちを幾度も繰り返すことではなく、いにしえの人々のこれらの体験から学んで、いつも主を求め、み言葉に聞き従い、そむきの罪の道から離れて歩むことです。
その時には、幾度も苦難から助け出される生活ではなく、祝福に溢れたクリスチャン生活へと導かれるのです。
主様は、そのことを願っていらっしゃると思います。
2016.8.25 茅ヶ崎集会