主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

エリザベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。ルカ1章7節

神様の時

ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリザベツは男の子を産みます。13節

 

洗礼者ヨハネの誕生の予告にも、あらゆるところに神様の時が記されています。

ルカの記録によれば、ザカリヤもエリザベツも神の御前に正しく、非の打ちどころのない人達だったと記されています。これほどの誉め言葉があるでしょうか。一般の経歴書ならば、非の打ちどころない人物であったと書きとめておけば十分であったことでしょう。しかし、聖書は彼らにも子供が与えられないという悩みがあったことを正直に記しています。しかも、もう年を取っていたのでこれから子供ができる望みさえ持てないという夫婦としての希望が失われていました。

 

神様は彼らの願いを良く知っていました。エリザベツの不妊は実に神様の御計画に従った時でした。

マリヤとエリザベツの出会いのために、神様はエリザベツ達の不妊を許しておられたのです。

 

私は何によってそれを知ることができるでしょうか。18節

ザカリヤは、おしになりました。これは、御使いの言葉を信じなかったからと聖書に記してあります。おしになったのは信じなかったことに対するペナルティーなのでしょうか。

神様はご自身の聖を明らかにするために私たちの愚かささえも用いることのできる方です。

罪が増し加わるところに恵みもさらに増し加えて下さる方が私たちの主なる神様です。

ザカリヤの不信仰によりザカリヤはおしになり、神殿の中での幻を人々に話す機会を持てなくなりました。

しかし、このことにより、エリザベツの妊娠の出来事は人々の前には隠されたまま進んでいくことが可能となりました。

ザカリヤは何も言えない期間、じっくりとみ使いのお告げを黙想しつつ、お告げ通りエリザベツの胎が成長していく過程をエリザベツと共に驚きと喜びをもって見守っていくことができたのです。

 

私たちも時として、誰にも打ち明けることが出来ず、神様のなされる時を見守らざるを得ないことがあるのではないでしょうか。

静まって私こそ神であることを知れ。詩篇46篇10節

 

主の救いを黙って待つのは良い。

人が、若い時に、くびきを負うのは良い。

それを負わされたなら、

ひとり黙ってすわっているのが良い。哀歌3章26節から28節

 

神様が与えられた御言葉があるとき、

その御言葉が成就していくことを神様と自分だけの秘密として

じっくりと心を構える時も必要なのではないでしょうか。

 

2021.11.28 茅ヶ崎集会