ルカ1章26節から 受胎告知
1:医者であるルカは、まず最初に理性では理解できない自然の法則を超える超越的なあり方によって、イエス様が人の胎の中に宿られたという事実を記している。アメイジング、想像をはるかに超えた驚くべきことをまじめに記している。神が奇跡によって、歴史の中に介入されたことにより、救い主の誕生の物語が始まったことを記録している。
処女が身ごもることは一般の人、偉人、英雄とは全く異なる誕生であった。
また神話のように、出生があいまいでもなく、歴史の中に刻まれた史実であった。
生まれた所、産んだ人(父、母)、産んだ時期が正確に記されている。
イエスとはだれでしょうか。人の子として生まれた方。
罪の性質を引き継ぐことなく生まれた方。
ダビデの子孫として生まれた方。
2:神の計画は、神の御前に整えられた人々とともに働く。
神の計画は、主のために備えている人々に神が目を留め、それらの人々を通して実現していく。
神のために備えられた聖い器はどこにいるのでしょうか。
神様は、ナザレという名も知れない小さな寒村に主の御心にかなう一人の乙女に目を留められた。『あなたのおことばどおりこの身になりますように。』というマリヤの信仰の応答によって、神の計画は実現に至った。
『ですから、だれでも自分自身をきよめて、これらのことを離れるなら、その人は尊いことに使われる器となります。すなわち、聖められたもの、主人にとって有益なもん、あらゆるよいわざに間に合うものとなるのです。』第二テモテ2章20から26節
神様は全世界をあまねく見渡し、神の御心にかなう遜った魂の持ち主を常に探しておられます。
『主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです』第二歴代誌16章9節
3:おめでとう、恵まれた方。28節
この恵まれたという言葉は、好意を向けるという意味があります。
神様が多くの乙女の中で特別にマリアという乙女に好意のまなざしを特別に向けられたという嬉しいお知らせを伝えに御使いがやってきたのです。
おめでとうマリアさん、神様があなたに特別に目を留めて下さいましたよ!と喜びの知らせを伝えました。
マリアが戸惑っていると、御使いはまず、『こわがることはない』と伝えました。
マリアの身に何が起こるかはまだ知らせれていません。将来に何がおこるか知らずとも、あなたは恐れなくてもいいとまず御使いはマリアを支えて下さったのです。
マリアは身ごもると言われた時、いくつかの不安が心によぎったことでしょう。
・ヨセフからの疑い、離別
・人々からの誹謗、中傷、命の危険
・生物学的な理解不能。(理性によっては受け入れることのできない事実)
上記の3点について、マリヤは自分の不安や疑問、理解できない事実をそのままに神の御心と信じて受け入れました。
聖霊によって神の計画は進められます。人にできる事は、「神にできないことは何一つない」と信じる純粋さ、素直さ。
私は、主のはしためです。(江戸時代まで使われた。今は死語になっている。端の女、召使いの女)
遜り、主の言われることは何でもしますという心構え、常に自分の思いや願いではなく、神の御思い、神の願いがこの身に起こることを慕い求めている心の姿勢があること。
『神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた心、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません』詩篇51編17節
マリアのようなへりくだった心を私たちも学びたいと思います。
適用
神は心の砕かれた魂を神の計画の遂行のために探されている。
神の計画は聖霊によって進められる。
神は人に強制せず、人の信仰を待つ。
人が素直に神の計画に同意するときに、
神の計画はその人を通して現れてくる。
2019.11.24 茅ヶ崎集会建徳要旨