主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

神の子イエス・キリストの福音のはじめ。マルコによる福音書1章1節

マルコについて 

1.マルコは直接、イエス様の使徒ではなく、ペテロの弟子となり、ペテロから直接イエス様の生涯について話を聞かされ福音書を記しました。

14章50,51節には『ある青年が、~~すると、彼は亜麻布を脱ぎ捨てて、はだかで逃げた』とあり、この青年がマルコ自身であったと言われています。彼は自分の弱さ、恥をありのままに福音書に記しました。

2.マルコの母はエルサレムの教会の重要な人物で、人々はマルコの母の家に集まって祈っていたことが分かります。使徒12:12。マルコは母の信仰、エルサレム教会の祈りの中で信仰を篤くされた人であったと思われます。

3.マルコは、パウロの助手として宣教旅行にも同伴しました。マルコは、宣教旅行の途中、パンフリヤでパウロ一行から離れてしまったことがありました。パウロは、マルコを小心者とみたのか、彼を次の宣教旅行に連れて行かないほうがいいと主張しました。使徒15:37。しかし、のちにパウロはマルコを認め、『マルコを伴って、いっしょに来てください。彼は私の務めのために役立つからです』Ⅱテモテ4:11と言っています。
熱心なパウロから見れば、不甲斐ない若者であったマルコもイエス様に愛された弟子でした。彼も、多くの経験を通してたくましい宣教者へと変えられていったのです。
4.初代皇帝アウグストは自身のことを『神の子』と呼ばせましたが、マルコは、ローマ皇帝こそ神の子であるする時代の最中で、マルコ福音書の1章1節より神の子はイエス・キリストであると高らかに宣言しているのです。なんと、勇気ある宣言でしょうか。聖書から青年マルコの信仰の成長を見ることができ励まされます。