主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい。エペソ6章7節

転職を考えている若いクリスチャンの方へ。

 

良いことを行えば、奴隷であっても自由人であっても、

それぞれの報いを主から受けることをあなたがたは知っています。エペソ6章8節

 

当時の奴隷とは様々な職種を受け持っていた。確かに奴隷の身分は低いが、社会の中に必要な存在であった。この奴隷に対する教えは、現代で言えば、雇用主と労働者の関係に適用できる。世の中において、どれだけ多くの男性が上司や会社に不満を抱きながら働いていることか、どれだけ不条理な条件の元で働かされているか。
今でもクリスチャンならではの職場の上司との関係において神様が求めておられる態度があることを教えられる。
①キリストに従うように
②おそれおののいて
③真心から
④地上の主人に従う
⑤キリストのしもべとして
⑥心から神のみこころを行う
⑦人にではなく主に仕えるように
⑧善意をもって仕える
⑨良いことを行えば主から報いを受ける

所感;私は若い時代に私の仕える方は主イエス様のみとなってから、主人が変わることはないが、今までに多くの職場を経験してきて、若いころは私は職場で上司の人柄、考え方、組織の方針などが合わずにうまくいかないことが多かった。自分が上司のいうことに、違っていると思っていても波風を立てないために、はいはいと素直に応じられなかった私の頑固な性格もある。若さゆえの世間知らずもあった。

ただある時からか、どんなに大変でも辛く当たられても主により頼んで問題の解決は主に委ね、仕事においては誠実に仕え、とにかく耐え忍ぶことにした。

○○にいる時も内面は戦いが多く辛かったが、周囲のスタッフには私が平安で文句もなく従順に仕事をこなしているように見えていた様子であり、実際、周囲の若いスタッフたちの支えになっていた。

そこには、上司に仕えるよりも先にこの職場に送ってくださったのは主の恵みであることを信じて、主ご自身に仕えることが先決であることを意識し、もっぱら主に仕えていくということに専念するようになったからではないか。

もちろん、△△の時代から、横暴な主人であっても、主により頼みながら、できる限り横暴な主人にも仕えてきた。それゆえ、私を陥れようとする横暴な主人の数々の悪だくみを主は御知恵をもって乗り越えさせてくださって来た。

これまで職場で教えられてきたことは、「それぞれの報いを主から受けることをあなたがたは知っています」エペソ6:8ということに集約される。
エス様は私たちの状況を常にご存じなので、与えられた職場環境がもう耐えられないような危ない環境であれば、祈りに応えて、新しい逃れる道を必ず用意してくださる。職場をやめる決断や上司が急に変わるとか職場の配置転換などがあたかも自然や偶然であるかのように整えられていく。苦しい職場の中でしばらくの間は耐え忍ばなくてはならない時間を過ごすが、神様は私の祈りを聞かれていないのではなく、最善の時を準備されている。
耐え忍んで主を待て。このみ言葉に尽きる。

神様は職場環境の中で自分の自我、頑固さを示される。確かに上司、職場の考え方は世の中の思想にあり、言うなれば富と世間体、権力欲の塊であり、一クリスチャンである私にとっては水と油のようなものであり、合わせられないものである。それでも、私にも頑なな自我があり、それは主にとっては砕かれなければならない私の罪に対する主の必要な取り扱いなのだ。
自分に合わないからと自分の意志で転職を考えるのではなく、極力、遜って、主が必ず顧みてくださることを信じて、耐え忍んで主を待つのである。

そのように私の態度を変えるように意識し始めてからは、
祈りに応え神が備えてくださる職場は変わるたびごとに次第によい職場環境へと変えられていった。


最後に、

エペソ5章から書き記されて夫婦、親子、雇用関係で現れてくる種々の人間関係の困難さはすべて、クリスチャンとしての成長のためにある。神に愛されている子供として、神にならう者となるために、私たちの霊なる人が主の似姿に変えられていくための教育の場である。その教育を受けるに必要な原点は、主に仕えるという原点を忘れないでいるということにある。どのような家族、社会の中での関係性、秩序にあっても、キリストの心を己の心としてお互いに仕えあい、尊敬しあっていく姿が勧められ、描かれている。「人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい」エペソ6章7節。というみ言葉の通りである。

このようなキリストの愛を基として仕えあう姿は主を教えられた者にこそ開かれた新しい社会であり、

当時のローマ社会の在り方に光をもたらすものであったことを覚えたい。

 

 

2024.2.24 片瀬山集会メッセージ