10節
・終わりに言います。6章の9節までは、パウロは当時のクリスチャンたちの日常生活にある具体的な人間関係の在り方について丁寧に指示してきました。一つ一つイエス様の教えに根付いたクリスチャンの生き方を示してきました。
・一変して、10節からは再びクリスチャンの霊的な生活について話を戻します。
・終わりに言います。
第一に
この言葉はエペソ書の締めくくりとしてパウロが読者に霊的覚醒を促しています。終わりとは、このエペソ書の最終章であります。エペソ書でパウロはキリストを頭とし信者をその体とする教会について解き明かし続けてきました。
パウロの教会論の締めくくりは悪魔の策略に対して立ち向かうことの奨励であったことに
私たちは驚きます。
第二に
この言葉は終末全体を指していると読むことができます。
今は主の再臨に突入している終わりの時です。
イエス様はマタイ24章3節から14節にかけて終わりの日の前兆にかけて語っています。
偽預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。
この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。マタイ24章14節
いまは、あなたがたの敵である悪魔が吠えたける獅子のように食い尽くすべきものを探し求めながら、歩きまわっている時代なのです。
この6章全体もまたパウロの教会論の主題の一つです。
その主題は戦う教会。悪魔に打ち勝つ教会、大能の力によって強められた教会です。
その大能の力によって強められなさい。
その大能の力とは、エペソ1章20節にある神がキリストを死者の中からよみがえらせた全能の力、すなわち復活の命の力です。
キリストをよみがえらせたこの復活の力によって強くなりなさいとパウロは強く勧めているのです。
どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。エペソ3:16
パウロが語る強さは外面的な強さではありません。
それはキリストを信じて私たちの内側に生まれた新しい人が強められることです。
内なる人がますます強められていくことを願っているのです。
「内なる人」とは、真の、また永遠に存在する自己です。
それは、神の律法を喜び、外なる人がどんなに衰えようとも、キリストにあって日々新しくされるのです。Ⅱコリント4:16
この内なる人はキリストに従うことを目標に歩んでいるが、
世の様々な誘惑や試練や患難に遭遇しては、悩み、苦しみ、傷つき、疲れ果てる時もある。世の流れに押し流されそうになることもある。
同時によりイエス様に似たものになりたい、イエス様に近づきたい、イエス様のお言葉に生きていきたいという弟子としての希望がある。
強められなさい。パウロはエペソ教会にもコリント教会にもそしてテモテにも強くなりなさい、強くありなさいと勧めています。
『強くありなさい』Ⅰコリント16:13
『強くなりなさい』Ⅱテモテ2:1
恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろくな。わたしがあなたの神だから。
恐れるな。私があなたを助ける。イザヤ43章10節、13節。
なんと力強い主の御言葉でしょうか。
2021.10.10 茅ヶ崎集会メッセージ要旨