主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

ところで、あなたは何と言われますか。ヨハネ8:5

モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか。ヨハネ福音書8章5節


【イエス様が何と言われるかに耳を傾けることが大事。】
朝の静けさの中で、人々がイエス様の前に近寄り、静かに喜んでイエス様の話しに耳を傾けている。
エス様の話されることばは、なんと憐れみに満ち、赦しと愛に満ちているのであろう。今まで、はっきりと分からなかった神様の愛の姿、律法の意味、が手にとるように伝わり、聞く人々の心の中に浸みわたっていく。
 
平安に包まれた人々の前に、にわかに騒々しい物音がし、姦淫の現場でとらえられた女が連れ出されてきた。
騒々しいのは、この女性ではなく、この女を連れてきた律法学者、パリサイ人たちと彼らの仲間たちだ。
彼らの心は荒々しく、高ぶりに満ちており、今まで、イエス様の周りにいた民衆とは全く違っていた。
 
彼らは、この女を出しにし、イエス様を陥れようとねらっていた。
この女も、自分が律法により罪に定められ、石打ちにされる死の恐怖におびえ、人々の前に自分の罪がさらけ出されている恥ずかしさに、身の置き所がなかった。
 
エス様は何というだろうか?皆がイエス様のことばに注目していた。
今までイエス様のお話を喜んで聞いていた民衆も、また、この女を引きだしてきた律法学者たちもイエス様が何と言われるかに耳をそばだてていた。
 
エス様は言われた『あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。』
エス様は言われた『わたしもあなたを罪に定めない』
 
一瞬の静けさ、イエス様が言われたことのまことに人々は自分のことばを失った。
しばらくしてから人々は、みなイエス様のことばに相槌を打った。そうだ、そのとおりだ。
みな、イエス様のことばに納得し、イエス様のことばに従った。
律法学者たちも、イエス様のことばはあまりにも正しいので、何も言い返すことができなかった。
律法学者たちでさえ、イエス様のことばに納得してしまった。
エス様は正しいことを話された。
罪のない人は一人もいない。
罪のない人だけが、人の罪をさばくことができる。
そうして、わたしもあなたを罪に定めない。
 
エス様が何と言われるか?
自分をさばく人々に取り囲まれる時、
エス様のことばにだけ耳を傾ければいい。
 
教会の中であなたをさばく声が聞こえる。
あいつは、こんな罪を犯している。そのことを知っているか?
いつ、自分の罪が明らかにされるかおびえている人がいるかもしれない。
わたしには隠しもった罪がある。イエス様がこの罪をご存知なら、私は裁かれるのではないか?
自分の犯した過ちに罪責感を抱き続けている人がいる。私の過去の過ちは赦されない、赦されたくない。。
私は家族、子どもたちに、愛する人にこんなおおきな過ちをしてしまったのだから。。。
いろいろな声が聞こえてくる。
けれども、そんなとき、イエス様は何と言っていますか?
 
 
わたしはだれをもさばきません。ヨハネ8章15節
わたしもあなたを罪に定めません。ヨハネ8章11節