主イエス・キリスト・       御言葉の黙想

み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。詩篇119:130

離婚と再婚について、姉妹の質問へ

姉妹からの質問は、あらためて、お答えすることの難しさを正直感じています。
また、新婦のお父さんからの質問は、再婚者と結婚させてもいいだろうかという新婦に対する父親の愛からくる不安な気持ちも含まれているように感じられるため、
お答えした返事で、誤解を招かないかも心配しています。
 
キリスト教挙式は、以前にも私のスタンスをお話ししたことがあるかもしれませんが、
未信者の方であっても、福音の宣教のためと、結婚式当日においても、イエス様の名を知ってほしいとの願いから、喜んで挙式を承っています。
これは、教会内でのクリスチャン同士の結婚式とは、意味合いが違う面もあります。
このスタンスに沿って、赤ちゃんがすでにいる方でも、すでに入籍している方でも、そして再婚者であっても同じです。
 
エス様は再婚を許しておられるのですか・聖書にあるのでしょうかという質問ですが、
①まず、神様は、離婚をしてはいけないと言っています。この原則は変わりません。
離婚の危機にあっても、主に祈り求めるなら、やがて進むべき道が示されます。家庭内で夫婦が憎しみ、裁き合う苦しみ、近くにいながら一番遠いという地獄を味わうような結婚関係も存在します。しかし、主は、忍耐とまた逃れる道を与えて下さいます。ですから、今の世の風潮に流されて、安易に離婚してはいけません。
相手と子供達のためを思ってやむなく離婚を選択する人もいます。
離婚をしてはいけないと知りつつ、努力の甲斐なく、離婚せざる終えなかった人に対して、神様は、どう応えるのでしょうか。
神様は、人が神の戒めを守り切れない罪人であることをよくよく知っておられます。それゆえ、罪の赦し主であるイエス様をこの世に送って下さいました。(クリスマスですね)
離婚してはいけないという神様の戒めを守れなかった自分の罪を素直に認めて、イエス様に罪の赦しを乞う者を、神様はイエス様に免じて、必ず赦して下さいます。
人は、赦された時、心の呵責から解放されます。
免じてというのは、イエス様がすべての人の罪の身代わりとなって、十字架の上で神の裁きを受けて下さったからです。
③罪が許された人は、もう一度新しく生きるチャンスが与えられているということでもあります。クリスチャンだから、失敗しないということではありません。
つまり、クリスチャンは、皆、イエス様に罪を赦されて、新しく生き直している人たちとも言えます。(聖書の例で、言えば、イエスを否認したペテロも、
クリスチャンを迫害していたパウロも、大変な罪を犯しましたが、罪を悔い改めることで、赦され、再びクリスチャンとして生き直すことができました)
ここに、再婚への許しの道が、開かれていると私は受け止めています。
 
再婚については、ケースバイケースであると考えたほうが良いと受け止めています。
離婚した人について、そのままでいられるなら、結婚しない方がいいとも書かれています。
④イエス様が、再婚について禁じていることがあります。それは、自分の欲望のために離婚し、欲望のために再婚をすることです。それは、姦淫を繰り返すことになります。
⑤一人一人、主に祈りながら、結婚、離婚、再婚について慎重に主の声を聞き分けていくことが必要です。
しかし、主は、主ご自身により頼む者を守られる方です。自分のしようとすることを主に委ねるとき、主はその人の道を良きに導いて下さる方です。
⑥以上のことは、聖書全体を通しての私の見解です。
聖書の結婚観は、主に信者に対して向けられており、未信者の方にとっての結婚観はばらばらですので、結婚、離婚、再婚に対しての善し悪しについては、答えるのが難しいところがあります。
⑦一般的なことでは、誰でも、離婚によって、心が傷つきます。その傷が癒えるまでの時間が必要です。
また、自分がなぜ離婚してしまったのか、なぜ、再婚したいのか、その理由を自己吟味する時間を持つことは、非常に大切なことです。
ですから、単に、心の傷を癒やすためにすぐに再婚することは避けた方がいいと思います。
 
幸せな人生が開かれますよう、お祈りします。
 
子よ、あなたの罪はゆるされた。マルコ2章9節
娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」ルカによる福音書8章48節