子よ、あなたの罪は赦されました。マルコ2章5節(新改訳)
1.この御言葉はキリスト教の本質を言い表すとても重要な言葉です。
天地が造られる前にすでに神は居て、神は愛という本質をお持ちであるがゆえに愛する対象として人を創造されました。
人は、やがて神に背き、罪を負うことになりますが、神が人を創造した目的は変わりません。神の本質は愛であるがゆえに、人に罪があってもなお神は人を愛し続けています。
人は罪ゆえに、神に愛されていることを忘れて生きていましたが、福音を聞き信じることにより、神に愛されていることに気が付き、愛されている喜びゆえに、人も神を愛し、さらに互いに愛し合うために再び生きるようになります。
2,子よ、あなたの罪は赦されましたとは、人が犯した何かの過ちを赦しますということよりも広く深く、常に過ちを犯してしまう人の在り方そのものをすでに赦していますという神様からの一方的な宣言です。
中風の人はある日突然、病に襲われ、将来の不安と共に、こんな私は生きている価値があるのだろうか、どうやって生きていけばいいのだろうかと自身の存在価値が危ぶまれるそんな危機の中にこの人は置かれていたのです。
イエス様がこの人を見て、子よ、あなたの罪は赦されましたと言われた時『あなたは生きていてもいいのだ。あなたには生きる価値が今も以前と同じようにあるのだ。なぜなら私はあなたを愛するために造ったのだから。』と語って下さったのです。
罪が赦されているとは何かその人が条件をクリアしたから与えられる褒美ではなく、何もできていなくても保証されているその人の存在そのものを指しているのです。
今日もまた主の赦しの中に憩いながら歩みだしてゆきましょう。